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C-5 ギャラクシー : ミニ英和和英辞書
C-5 ギャラクシー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ギャラ : [ぎゃら]
 【名詞】 1. (1) (abbr) guarantee 2. (2) fee paid to performing artists 3. (P), (n) (1) (abbr) guarantee/(2) fee paid to performing artists
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

C-5 ギャラクシー ( リダイレクト:C-5 (航空機) ) : ウィキペディア日本語版
C-5 (航空機)[しー5]

C-5は、ロッキード社(現在のロッキード・マーティン社)が製造し、アメリカ空軍が運用している軍用超大型長距離輸送機。愛称は「ギャラクシー」(英:Galaxy/銀河の意)。
開発当時世界最大の輸送機であり、An-124 ルスラーンAn-225 ムリーヤの登場によりその座を譲ったものの、依然として世界最大級の輸送機である。
== 開発経緯 ==
1961年アメリカ空軍C-133 カーゴマスターの後継となる大型輸送機を求め、幾つかの航空機メーカーへの開発を依頼し研究が始まる。アメリカ陸軍は、当時開発中であったC-141 スターリフターの貨物室内部構造が狭い事による貨物の搭載制限〔最大搭載重量に届くそれ以前に、貨物室が物理的に満室になってしまう状態が多発した〕に不満を抱えていた。そこで、より大きな搭載量や広い貨物室を備えた輸送機の要望が後の「CX-4計画」に繋がる事となる。1962年にはC-141の拡大型であるエンジン6発搭載案が構想されたが、エンジン数を増やしても大幅な進歩が期待できない為に、この計画はキャンセルされた。
1963年後半には「CX-X計画」として、エンジン4発搭載型、総重量249t(55万ポンド)積載量81.6t(18万ポンド)およびマッハ0.75(805km/h)で飛行可能であり、胴体前後に貨物ドアを備えた機体が構想され「CX-X計画」は、その後「CX-HLS計画」に名称が変更し、その仕様をもって、航空機メーカー各社に提案が求められ、ロッキード社、ボーイング社、ダグラス社、マーティン社、ジェネラル・ダイナミクス社がこの提案に応えた。不時着時に動き出した貨物に押し潰されない様、貨物室上部に操縦席を配置、主翼後退翼を採用、後部ドアを使用した貨物搭載作業の際に障害とならない様、尾翼はT型尾翼を採用している点など各社共に基本設計は類似していた。それら設計案の中から、ロッキード社、ボーイング社、ダグラス社案が次の選考に進み、最終的にロッキード社案が採用される事となる。ロッキード社のジョージア州マリエッタ工場がC-141の生産を終えて稼動施設がたまたま空いていたという理由から当時のリンドン・ジョンソン大統領の政治的判断でロッキード社に開発が委ねられることに決定した〔佐貫亦男『ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか』より〕。なお、ボーイング社の設計案は大型機開発の技術・スタッフを転用した結果、民間向けのボーイング747へと発展している。
なお、C-5の発注機数は当初115機であったが、開発の遅れと機体価格の高騰を受けて81機に削減された。
初飛行は機体番号「66-8303」号機〔後、整備作業中の火災により滅失〕が1968年6月30日に行なった。試験飛行時のコールサインは「エイト スリー オー スリー ヘヴィー(eight-three O three heavy)」。
1969年12月にサウスカロライナ州、チャールストン空軍基地所属の第437空輸航空団から機体納入が開始された。
開発途中でロッキード社は機体重量が予想よりも大きくなる事に気付き、軍に要求仕様の変更を求めたが受け入れられず、やむを得ず主翼の厚みをギリギリまで削る事で重量を削減したが、その処置は明らかに失敗であり、納入されたC-5Aは翼の構造強度が不足していることが判明し、その時点までのC-5全生産機が翼面荷重を抑えるため、最大搭載量80%の搭載制限措置が取られた。1976年から補強改修が行われ、1982年より緊急展開軍(RDF)構想の基に新型アルミニウム合金を使用した主翼の改設計などを行った機体がC-5Bとなり、初号機がアルタス空軍基地に納入され、以後50機が生産された。
1970年代初頭にはスペースシャトル輸送機としての運用計画が存在したが、高翼機であるC-5は採用に至らず、低翼機であるボーイング747が最終的に採用される事となった。対照的にロシアでは、シャトル輸送機には高翼機であるAn-124の発展型であるAn-225が採用されている。
その他ベトナム戦争での運用や第四次中東戦争におけるアメリカ合衆国本土からイスラエルまでの緊急空輸に用いられ、1990年代には湾岸戦争に投入、高い長距離貨物輸送能力を発揮して、高い評価を受けた。
1998年からはグラスコックピット化や新型航法装置、自動操縦装置など新型アビオニクスの搭載、エンジンの換装などを含んだ大幅な近代化・延命改修が計画され、C-5の製造も担当したロッキード・マーティン社が改修契約を獲得、2008年5月から順次換装が行なわれる。改修後の機体はC-5M スーパーギャラクシー(Super Galaxy)となる。アメリカ空軍では、現在でも現役で運用されているC-5のうち52機(C-5A:1機、C-5B:49機、C-5C:2機)をC-5Mへ改造する計画であったが、その後改修対象機が追加され2015年7月時点で計約60機のC-5Mが近代化改修を受けて空軍へ引き渡されている。これらの機体は中東で10年以上続く対テロ戦争に対して、重要な戦略輸送機として活用されている。〔“Lockheed Martin Delivers Third Production C-5M Super Galaxy To U.S. Air Force” 3機目のC-5Mがアメリカ空軍に引き渡されたことを公表するロッキード・マーチン社のプレスリリース〕。また、2012年2月に公表された2013会計年度(FY 2013)予算案では、52機の改修案とあわせて改修対象とされなかった27機のC-5Aを退役させる案が示されており〔“Defense Budget Priorities and Choices” 国防総省が公表した2013会計年度(FY 2013)に向けての予算案の概要説明冊子。9ページ目の“Mobility Aircraft Implications”(機動航空機に関する事項)の項にC-5に関する記述がある〕、C-5Mへの改修が全機完了すれば、アメリカ空軍の大型長距離輸送機はC-5MとC-17 グローブマスターⅢの2形式に統一されることになる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「C-5 (航空機)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lockheed C-5 Galaxy 」があります。




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